幸せをことごとく打ち砕かれた日のこと。

最近久しぶりに村上春樹を読んでいて思い出したこと。

2009年、村上春樹「1Q84」が刊行された直後に日本から友達が遊びに来るというので「だったら買ってきて!」と頼んで生まれてはじめて村上春樹を新刊ハードカバーで入手。友達はそのまま一週間ぐらいロンドンに居たのかな?ちなみに彼女は「全くロンドンに興味がない」人なので多分お互いにたいして面白くない日々をすごしただけだという。あはあはあは。

それはさておき。

無事友人を日本に送り返し、久しぶりに普段通りの自由な生活が過ごせるということでお土産に買ってきてもらった村上春樹を抱えて仕事帰りGREEN PARKで野外読書。イギリスの夏は日が長く、夕方に仕事が終わってもそのあと数時間お外でゴロゴロできる時間もあるし気候も最高。夏になれば外人は隙あらば芝に転がりたがる習性があるので夏季の公園なんて焼津漁港かな?ぐらい人々がゴロゴロゴロゴロ転がっています。公園で皆さんなにをされているかというと、「特にこれといって何をしているわけでもない」。昼寝したり日光浴したりおしゃべりしたりサンドイッチかじったり太極拳したりイチャイチャしたり筋トレしたりetc。もちろん「今度の日曜みんなでピクニックしようぜ!」的に本腰入れて公園に出向く場合も多々ありますが、その機会よりももっと単純に純粋にシンプルに「そこに太陽と芝生と時間があるから」という理由だけで公園に足を踏み入れることが断然多いかと。

GREEN PARKは私の通勤路ではありませんでしたが、なぜかその日は仕事場からわざわざ逆方向に行ってまでしても広い公園で読書がしたかったようで、天気の良い夏の夕方(「夕暮れ」はまだまだ先)にロンドンのど真ん中・芝生に寝転がって時間を気にせず本が読めるこのひととき。嗚呼、何て幸せな人生なんだろう!

普段特に自分の人生の幸福度など気にしたこともなければ、ロンドン生活自体に何か特別な感情を持ったこともなかったのに、なぜかこの日はしみじみと心の底から「幸せだなぁ」と思った人生で数少ない貴重な体験。とりたてて何か特別なことをしたワケでもなく、単に「仕事帰りに公園で本を読んだ」だけなのにこの単純で平凡な作業がなんだかとても尊い気がしたんですよね。なんか疲れてたのかな私。




取り立てて特徴のない西ロンドン住宅地の公園/昼休み中

公園での素敵な経験は沢山あるが勿論いちいち写真なんて撮らないので映える画像は無し。
自分の思い出を写真という手法で他人や自分に顕示したがる欲ほどダサいことはないと
長年しつこく言い続けている私へのしっぺ返し。
思い出せない思い出は無いも同然。私にはあまり思い出がないらしい。
あらま。

仕事の昼休みに現場近くの公園でランチ。
ランチと言っても私は昼ごはんを食べる習慣が特に無いのでビールを飲む。
一緒にいた仕事仲間(臨時バイト)が記念に写真を撮っていたので真似して撮ってみた。
なんだかんだ写真を見るとその時の情景が思い出されるので良いですね。

ブログタイトルも「倫敦懐古」なのに写真による懐古を私がこれだけ忌み嫌うのは何故なのか。
理由はかなり明白。
一緒に写真を撮ってくれる友達が居ないから。

写真の枚数というかたちで自分の人生を可視化されるとそのあまりの残酷さに震えるから。

それに耐えうる確固たる自信を持ち合わせていないので負ける喧嘩は売らない主義なのです。
つくづくめんどくさい女だな私は。





今まで経験したことないほどの幸福感と満足感に包まれて超ご満悦だった私は、それはそれはウキウキフワフワしながら「気分も良いしお散歩がてら歩いて帰ろう〜♪」と、読みかけの本を閉じ家路に着いたのですが、これが人生の分かれ目、誰が想像したであろうこの直後私の幸せはあっさりと「現実」に打ち砕かれるのでした。

私の家はGREEN PARKから北に歩いて1時間ぐらいの場所にあったので、とりあえず最短距離で行きましょうかと歩き出すも、その最短ルートが「ロンドンで一番の高級店街ニューボンドストリート/最高級住宅街メイフェア」経由。つい数分前まで芝に寝転がって「幸せだなぁ〜」なんて喜んでいた私の横をロールスロイス・ファントムが走り、ハイブランドのショッパーをぶら下げたスタイルの良い女が闊歩し、星付きレストランではシャンパーニュが開けられ、質の良いスーツを着た人々がドアマンに見送られながらショーファーに乗り込む。スマートで上等な彼ら彼女らの仕立ての良い服には当然芝生も土も着いてない。誰も仕事帰りに5キロも歩いて帰らない。


、、、私の幸せってなんだぁああああああああ!!?!?



あれほどまでに人生の頂点と言っても過言ではないほどの幸せを感じていたのに、歩き始めてものの10分で私の幸せ完全否定。完全完封負け。もうだめだ。もうどうにもならない。超負け犬。超木っ端。完膚無きまでに。

10年以上前のこのとても些細な出来事、でもここまで完璧完全に現実に打ちのめされたことは過去一度も無かった。今思い出しても膝から崩れ落ちそうになります。マジでマジで。

お金を持っていることが人生の成功だとも幸せだとも思わないけれど、私とそうたいして年齢が変わらないような女がハイブランドの服に身を包み・私の年収より高いかもしれないバッグを持ち・フェラーリのディーラーを覗いているのを見ると、ああ、そうか、彼女にとってフェラーリは「見ているだけの夢のスーパーカー」ではなく「次に買う車の候補」なのか。私には全く現実味のない・手の届かないことが、ある人たちにとっては「現実」で「日常」なのか。普段キャアキャア言いながら歩いて通り過ぎるだけで私には一生縁のない高級店を実際に利用している人たちがこんなにも普通に存在するのか。私が「世界」だと思って日々生活していた世の中が実際の「世界」のどれだけちっぽけで取るに足らないような微細な範囲だったのか。

これ以上の仕打ちは耐えられないと、さっさとお散歩を中断してバスに乗って私の「日常」であるノースロンドンにしょんぼりしながら帰ったのでした。

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向上心も野心も現状打破して高みに上がりたい欲求も熱意も特になく、座右の銘は「現状維持」だと言って憚らない私ですが、それでも時々「私が手に入れられなかったこと」を目の当たりにするとなかなかに死にたくなります。どこで人生を間違えたというワケでもなく、単に私は「そうゆう人生を送る人」としてこの世に生まれてきたと納得しているので卑屈になることはあまりないのですが、それでも「利用を許された世界の範囲」の中で私が実際に使っているのが本当に僅かな程度でしかない事実を知ると、「私は一体何をしているんだ」と自分の人生のしょーもなさに愕然とする。


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この「完全ノックアウト事件」、私にかなりな衝撃を与えたのでその後多くの友人知人にお伝えしたのですが、皆さん揃いも揃って「そんなのおかしいよ〜!幸せなんて人それぞれじゃん?」と相手にしてくれませんでした。たぶん私の話術的に「金持ちと貧乏人の格差」を憂いているように聞こえたのでしょうが、私があの時感じた敗北感はけっして物質的な貧富に由来するものでは無かったのです。形而上的貧富。

私の場合は「高級店街を日常使いし・そこで生活している人々」からその形而上的貧富を感じましたが、これって「世界中を回って見聞と経験を広げる人」を見ると自分の現状にモヤモヤしてしまうのと一緒の「意味のない焦燥」だということも重々承知。インドで沐浴しようがマサイの村を訪れようがウユニ塩湖で人文字作ろうが沖縄に移住して豚の三枚肉煮込もうが古民家リノベしてカフェ作ろうが、そんなもんで「勝った(まさった)人生」になるわけでもないのに、なんだか自分だけ世界から置いてけぼりをくらったような気分になりませんか?ちなみに私はこの件においては全くなりません。あはあは。ウユニ塩湖でジャンプして写真撮るやつとは友達になれないと私は昔からよく言いますが、私はなぜそんなにウユニ塩湖を敵視するのでしょうか。理由は分かっているけれど今回はヒミツ。


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どれだけ打ちのめされてもそれが私の人生、自分で変える気がないのなら無駄なことは考えず・自分を苦しめるだけの欲は出さず・いつまでたってもフワフワした自分の足元を見たり見なかったりしながら、「ま、こんなもんじゃね?」と好意的に何事も受け入れられるゆとりのある人間であろうと努められるよう、できる限りイイ感じに現実から目を背けて惰性で生きていこうと思う今日この頃でした。





HOW DOES IT FEEL?



皆さんはどうですか?




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せっかく村上春樹を読んでいたのに最後の最後でみうらじゅんが頭に浮かんでしまった私。
ハルキなんか読んでないで「マイ仏教」でも買いに行こうかな。












  


2023年02月22日 Posted by 私 at 13:08Comments(0)

【貧乏学生】みんなで食べるもの。

タイトルに若干偽りあり。学生も居ましたし肩書き的には私も学生でしたが、私はめんどくさくて学校に行っていなかったので実際は学生とは呼び難い。

昨今はどうなのか分かりませんが、20年前ぐらいのロンドンの語学学校にはそれはそれは多くの日本人学生が在学していました。入学してしばらくすると都合と気の合う友達同士でフラット・シェアをし始める方も多く、その中で「一番広いリビング」のある家になんとなくみんな集まりがち。本気で語学を学びたいなら日本人と群れているのはあまり良くないとは言われますし私もそう思いますが、まぁそれはそれこれはこれで。

たまり場になると必然的にみんなでご飯を食べる機会も多くなり、仲間内で料理が得意だったり料理をすることが好きだったりする人がみんなの食事を作ってくれる成り行きに。お金は、、、どうしてたっけな?一食食べたらその家の共同財布に£3入れるとか、定期的に£10入れるとか、まぁその家の人たちが損をしない程度の分別ある額を払っていた記憶があります。貧乏というほどでもないけれど、みんなできるところは節約したいし、実際に学生の身分だと余裕のある収入というのを得るのは難しかったので自然なことかと。学生ではなくなり・定職に就き稼ぎが得れるようになると自分の好き勝手食材や飲み物など持ち寄ってそれなりに贅沢な食事もするようになります。

何はともあれ「安くて・大量に作れて・簡単で・腹がふくれる」のが「パスタ」。しかしまぁあの時期は年間ものすごい量のスパゲティを食べたものです。スーパーのプライベートブランドなどだと当時スパゲティ乾麺500gで40円とかその次元で買えましたし、トマト缶も20円ぐらい。実は食材が日本より全然安いイギリス。ベーシックなエッシェンシャル食材はかなり安いです。日本に帰ってきて最初に衝撃を受けたのが「日本、野菜高い!!」でした。あ、本当に最初に受けた衝撃は「便座温かい!」。成田のラゲッジピックアップのトイレで「うわぁ!!」と声が出たのを未だに覚えています。

便座はさておき。そんなわけで死ぬほど食べた「でかいボールに入れたツナトマトスパゲティ」、たまーに今でも食べたくなります。若かりし頃の思い出の味。

一食100円もしないようなスパゲティを食べて喜んでた私たちが、今では(今は私は日本にいるので厳密には違いますが)友達の家に行くのになんの躊躇もなくワインを買い・生ハムを買い・肉を買い・シーフードを買い・フルーツを買い・ハーゲンダッツより高いアイスクリームを買い・「店寄っていくけど何か必要なものある〜?」とお使い物まで出来るようになりました。

めでたしめでたし(突然めんどくさくなったので雑な〆)。




財政力にモノ言わす大人/予算青天井

大人になってもなんだかんだ「一番ダイニングテーブルの広い友達の家」に集まる我々。
奇遇にも親しくしていた友達ほとんどが徒歩圏内のご近所に住んでいたのでなおさら。
そして全員料理好き&食に興味があるもんだから日々の何気ない夕食でも「パーティー?」な状態に。

毎回遅い時間に来るくせにその日のメニューそっちのけで自分の買いたいものを買って持ち込む癖があるので
「もうそんなに食べないから!」と怒られながら人の家で一人で晩酌するのが私の常。

画像もきっとそんな日の一コマ。
みんなが食べ終わった頃登場して一人でカニを肴にプロセッコを。
友達とおしゃべりするわけでもなく、ただ一人で人の家のダイニングで酒を飲む謎の行動。

昔からなぜか妙にみんなが私にゴハンを作ってくれる。
あと妙に皆さん私に洋服のおさがりをくれる。

私そんなに生活に窮困してるカンジしますかね?








  


2023年01月21日 Posted by 私 at 20:13Comments(0)

【実は、、】日常的な食べ物。

イギリスと言うと皆さんすぐに「フィッシュ&チップス」って言いますが、実際別にそんなによく食べません。っていうか、結構高いんですよアレ。美味しいんですけどね。


今思えば「変な食文化だったよなぁ」と思うのが街中に点在する「フライドチキン屋」。実はイギリス、皆さんやたらとフライドチキン食べてるんです!

廉価版KFC的存在で、フライドチキン・ホットウィング・バーガー・チップス・ドリンクが主だったメニュー。あ、あとリブとラップか。パーフェクトチキンやチキンコテージ、サムズ、ディキシーなんていうチェーン(フランチャイズなのかな?)店もありますし、それに属さない個人店も多々。大抵ヒゲと顔の濃いお兄ちゃんとオッさんが店番している。事業拡大を目指してピザもメニューに加えてデリバリー対応してみたり、結構夜遅くまでオープンしているのでとても便利が良い。夜遊び後だったり学校帰りだったり仕事帰りだったりランチだったり自炊が面倒くさい時の夕飯だったりと需要はとても高い。そしてなにより安いんです。そりゃ学校帰りの子供達も買い食いするよね、という。



あら懐かしい/家の近所のチキンコテージ

まさに私が通っていたチキコテ、、と言いたい所ですが
実際は家の「目の前」にもう一軒チキン屋があったのでそっちをご贔屓に。
というか自宅から半径500メートルぐらい圏内に一体何軒のチキン屋があっただろうか。
家の前の通りだけでも最低5軒はあった。キ◯ガイか。

この他にケバブ屋・チップショップ・カレー屋・チャイニーズ屋・ピザ屋が点在する。
ロンドン住宅地あるある。

「イギリスで家を探すなら、近所に旨いチャイニーズテイクアウェイと素敵なローカルパブがあることが必須」とよく言いますが、私はここに「チキン屋」と「24時間酒売ってくれる融通のきくオフライセンス」を是非追加したい。

この2軒があるかないかとでは生活の質がかなり変わります。
というか無いと無理。

引越しをしたらまず最初に近所のオフライセンスの店員と仲良くなっておくことを強くお勧めする。




店によって微妙にチキンのレシピが違うのも良い。あんなろくでもない食べ物なのにみんなちゃんと努力してるのだなぁと感心します。「あの店は旨い!」とか「あの店はウイングが小さいからダメだ!」とか「あの店は店員がウザいからもう行かねぇ!」とか、日常的にあまりにも頻繁に行くもんだから感想も多い。そしてすごくたまに・何年に一度ぐらいにKFCに行っては「KFCって美味しいんだねぇ〜!」と妙な感激をする。

そして今チキンコテージのHPを見て思い出しましたが、言われてみればあの手のチキン屋ってほとんどがハラル対応ですね。ムスリムも安心。というか店員が大抵そっち圏の方なのは何故なのか。どこの店に行っても店の作りはほぼ一緒。油臭く暑苦しい。意外と清潔感はあるが客層が確実に民度が低いのでまぁそのへんは。私はよく食べていたけれど、もしかしたら「ちゃんとした大人」はチキン屋なんてそんなに行かないかもしれませんね。週末の明け方なんてチキン食い散らかした箱がよく駅前などに投げ捨ててあるのでチキン屋を利用する客の程度が伺えるかと。そしてそれを鳩が啄む、と。共食いじゃ無いのか!?現場仕事の肉体労働系従事者のお手軽ランチでもあるので、現場付近にチキン屋がないと結構「詰む」。




私の冷蔵庫/家の前のコンビニと例のチキン屋

死ぬほどお世話になった家の目の前のコンビニ(オフライセンス)。
ここの店員はうるさいので実際はこの隣のライバル店の方を常用していた。
たまに顔を出すと「日本食材仕入れたから買え!」とうるさいので品揃えをイヤイヤ見てみる。
「オマエらこんなしょーもないもん仕入れて!なんで私に一度相談しなかったんだよ!!」と
何故か私に怒られるがまったく懲りないし響かない店員。
そもそも私への扱いが雑すぎる。

だから隣の店に顧客取られるんだよ。


ちなみに両画像ともに拾い画ですが、どうゆうつもりでこんな店の写真撮るんでしょうね。
ものすごく一般的なロンドンの住宅地の目抜き通り。
目抜き通りは小汚ないですが裏路地や商店の無いエリアは結構素敵なので幻滅しないでください(願)。






前にどこかの投稿にも書いたかもしれませんが、その昔職場で食べ物の話をしていた際に「う〜ん、なんでも好きだしなんでも食べるけれど、もう若く無いから揚げ物もあんまりたべれなくなったしなぁ」とかなんとか言っていたら、「じゃあ普段は何食べてるんですか?」と聞かれたので「フライドチキン」と答えたら、「フライドチキンは揚げ物ですよ」と冷静にツッ込まれた。どうやらそれまでフライドチキンを揚げ物だと思っていなかった様子の私。そしてあれだけ頻繁に食べていたのですから、私はまだまだ全然「若かった」という喜ばしいオチで。



ひさしぶりに食べたいなぁ。









  


2023年01月10日 Posted by 私 at 19:57Comments(1)

【会えたらラッキー】ローカル有名人。

昔の職場のあったレスタースクエア近辺で「ピラミッドかぶったオジさん」の目撃が相次ぐ。「私も見たー!」とか「よく歩いてるよねー!」とか話は聞くが私はまだお会いしたことがなくウズウズ。

ある日職場の裏のプレタマンジェ(チェーンのカフェ&サンドウィッチ屋)で買い物をしていたら、ああぁああ!!!これか!この人のことか!ピラミッドってこうゆうことだったのね!と念願叶ってピラミッドおじさんに遭遇。

なんでピラミッドかぶってるの!?という疑問もあったが、それよりもなによりもオジさんが「握り寿司と牛乳」を買っていたことが不思議すぎてピラミッドへの関心が疎かに。


やっぱあれですかね、ピラミッドなんかかぶってると変わった食の嗜好になるんですかね?




ところで今ピラミッド帽子の画像がないかとネット漁っていたら、モロにこの「ピラミッドおじさん」の写真が出てきて驚いた。ロンドンで長年バスキングしていた土門秀明氏がオジさん隠し撮りしてた。ピカデリーサーカス駅での盗撮だそうなので、やはりオジさんはあのへんをウロウロしている模様。こ興味ある方は検索してみてください。


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ローカル有名人といえば、長野市にも昔から「ヒラヒラのロリ服みたいなの着たジイさん」居ますよね?つい1年ぐらい前に見かけて、「、、なんだろうこの気持ち、、何か心の扉をノックされているような、、、」とモヤモヤしたのですが、思い出しました、そういえば彼(彼女?)、私が高校生の頃も同じ格好でウロウロしてた!!!そうだそうだ!私が高校生の時から存在しているということは最低30年ぐらい彼女は「あのまま」だったということで、服装は別になんでも構わないのですが、とりあえず「なんで30年間ジイさんのままなのか」という不思議。もう何年も前に亡くなってしまった私の祖母もそうでしたが、お爺ちゃんお婆ちゃんってなんかずっと「お爺ちゃんお婆ちゃん」じゃないですか?年齢を逆算しても絶対に納得がいかない老人あるある。  


2022年12月29日 Posted by 私 at 01:39Comments(0)

【クリぼっち】生涯忘れないであろう出来事。

皆様、メリークリスマス。







私自身クリスマスには何の思い入れも無く、ロンドンに居た時は「ああ!やっと仕事が休みだ!」「やっと家で一人でゆっくりできる!」というのが楽しみだったぐらいでそれ以外のワクワクは特にありませんでした。むしろ冬の寒さと日照時間の短さと、クリスマスショッピングとイルミネーションで賑わう繁華街が苦痛。邪魔だ邪魔だ!道をあけろ!!と普段以上に態度が悪くなる。

ロンドンに家族やパートナーは居なくても、幸い近所に友達は沢山いたので「クリスマスパーティーするから来なよ」というお誘いは毎年来るので「ひとりぼっちの寂しいクリスマス」という体験はしたことが無いどころか恐ろしいほど協調性のない私は「んー、、もしかしたらちらっと顔出すかもしれないけど行くかどうか分からん」と人のご好意踏みにじり。イギリスは12月25日になると公共交通機関が全てストップするので徒歩で行き来できる範囲の友人宅以外にクリスマスイブに行こうもんなら26日まで軟禁状態。店も開いていないしどこにも逃げ場なし。近年は25日でも営業しているパブやレストランやお店も増えましたが、それでも基本的いに12月25日は「家族と家で過ごす」のがスタンダードなので、もしクリスマス時期にイギリスへの旅行などを考えている方がいらっしゃいましたら私は全力で阻止したい。なんも楽しい事ない。「えーじゃあ泊りがけで行くー」とかいって結構みんな集まるのですが、25日の昼過ぎになると退屈すぎて嫌になってくるので「、、、歩いて帰ろうかな」と普段だったら絶対に歩かない距離を徒歩帰宅。これロンドン在住日本人クリスマスあるあるなんじゃないかと私は思っている。

そんなわけでできる事ならクリスマスは一人で家でのんびりしていたい私ですが、この上に貼った数年前のクリスマス時期のポスターには胸が締め付けられました。今見ても「ぐぅうう!」と胸が詰まる。

直訳だと日本語的に上手い表現にならないので私的解釈訳ですが、

「クリスマスには誰もひとりぼっちになんかさせてはいけない」

このポスターは「(イギリス南東部に住む)10万人以上のお年寄りがクリスマスに普段以上の孤独を感じている」という調査結果から、その実態に少しでも何か手を差し伸べて、少しでもお年寄りが孤独を感じないようみんなで行動しませんか?という啓蒙(?)広告。イギリス人でも・お年寄りでも、もしかしたらあるいは私のように「クリスマスなんて一人でいられる絶好のチャンスじゃん!一人最高!」と思っている人も少なからず存在するとは思うのですが、実際この調査のように「クリスマスは普段以上に寂しい(=周りはみんな家族やパートナーや友達と一緒に楽しく過ごしているのに私はひとりぼっち)」と感じている人がいるという。一人でいる事を単にハタから見て一方的に「かわいそうだ」と感じる・決めつけるのは愚の骨頂であり大きなお世話なのですが、でもやはりイギリスの「クリスマスのあり方」を考えるとやっぱり胸がキュっとします。日本人が言うところの「クリぼっち」なんてのとは次元が全然違うのです。


その昔私がまだロンドンのレストランで働いていたある年のクリスマスイブにその日の営業を終え(24日は夕方には閉店)、仕事も早く終わったし・明日はみんな休みだし・クリスマスなんだからみんなでちょっとお酒でも飲みますか!と閉店後の店で従業員達とささやかなパーティーをしていたのですが、タバコを吸おうと店外に出ると雪混じりの雨でとても寒い。夕方4時過ぎにもなれば外はもう真っ暗だし街中ももうすでに人がまばら。私の店はロンドンのど真ん中の繁華街にあったのですが24日の夕方にもなれば街中はかなり閑散とします。ぶるぶる震えながら店先でタバコを吸っていると、足取りも喋りもおぼつかないお爺ちゃんが私たちに「家の場所が分からない」と言う。身なりはしっかりしているけれどコートなども着ておらず、よく聞くとレストランの上のフラットの◯号室に住んでいると言っているがインターホンを押しても返答がなく、鍵持ってる?と聞いても答えがハッキリしない。同じフラットの他のお部屋の人に聞いたら何かわかるんじゃないかとインターホンをおしまくるがクリスマス時期で皆さん実家に帰省されてるらしくフラットに誰もいない。誰も出ない。お爺ちゃんに「本当にこのフラット?建物間違えてない?」と聞いても答えがハッキリしない。そんなことをしているうちにまたお爺ちゃんは雪の中一人で歩いて行ってしまいましたが、今でもあの後ろ姿を思い出すと「何もできなかった自分」と「クリスマスに一人ぼっちなお爺ちゃんがいる事実」がやるせない。そして多分この先一生忘れないクリスマスの思い出。


せっかくのクリスマスにしんみりした投稿ブッ込んでるんじゃねぇよ!と思われそうですが、私のブログを見てる人は極端に少ないのであまり気にしなくてもいいかな、と。

では皆さん、素敵なクリスマスを。


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相変わらず横向き御免/リアルある年のクリスマス

クリスマスになるとフラットの住人が全員実家や母国に帰省するので
誰にも気兼ねすることなくキッチンを使えて嬉しい私。
クリスマスに一人鍋をつつく中年独身女子。しあわせ。

部屋が乱雑なのはご愛嬌。
テーブルの端にのっている小さなツリーは毎年出来心で買うが毎年2ヶ月ぐらいで何故か枯れる。
律儀にきちんと枯れるので何か遺伝子操作されてるんじゃないかと訝しんでいる。

ところで「ひとりぼっちの自炊なぞ旨けりゃそれで充分」と長らく雑に生活してきたが
何がキッカケか突然食器に熱を上げはじめた時期が。
青縁のホーロー(写真はファルコンエナメル)食器に始まり
ポーリッシュポタリー、和食器、木製食器、足付き硝子食器など細々と買い集めたが、
買うたびに毎回悶える「ペアとかセットで買い揃えたいけど一緒に使ってくれる相手がいない」という現実。
一人で全然楽しいけれど、こればかりはどうにもこうにもならない。
  


2022年12月25日 Posted by 私 at 18:03Comments(2)

【oasis】音楽の話、、、なのかな?

歳をとって自分がこんなに音楽に興味がなくなるとは若い頃は想像もしなかったほど今は全く音楽を聞きません。イギリスに行こうと決めた理由の大きな一つが「イギリスの音楽が好きだから」だったのに人って変わるもんですねぇ。


最初にロンドンに行った当初、私もベタに語学学校に通っていたのですが(即めんどくさくなってあまり行かなくなったので実際には「通ってた」というより「籍を置いていた」だけ)、知り合う友達にあまり音楽好き/ロック好きが居なかったので4ヶ月ほどはライブにも行かず、それでもイギリスという新しい環境に居ることだけで新鮮だったので「せっかくロンドンに居るんだから本場の音楽に触れたい!」なんて考えるのは二の次だったのでした。

その年の秋口に当時イケイケドンドンだったオアシスがまたもやアールズコート3デイズをやるというので、オアシスだったら俺も・私も行きたい!と日本人の友達4人とチケット争奪戦参加を決めたはいいが誰一人として「チケットの取り方」が分からない。「どうやら発売日に電話をかけてチケットを取るらしい」と一人の友達が情報を仕入れてきたので発売日当日みんなでレスタースクエアの集合して公衆電話から電話をかけまくる。同じクラスの友達だったのでみんな揃って英語のレベルが低いので一人で英語で電話かけるなんておそろしくてとてもじゃないと出来ない!とワザワザ集合した可愛い我々。何度かけても全然繋がらないし、さてどうしましょうと朝マック食べながら作戦を立て直していると、「どうやらその辺のライブベニューのボックスオフィス(チケット販売窓口)で買えるらしい」との情報。じゃあ行ってみますか!とウエストエンドのライブヴェニュー数軒をウロウロ。行ったはいいが何を言われているのかあまりよく理解できない。とりあえず「チケットはここじゃな買えない。直接ヴェニューに行ってくれ」と言われた気がしたけれど、「直接ヴェニューってどうゆうこと?アールズコートに行けってこと?あんなところでチケット売ってるの??」と半信半疑。でも他に術がないのでとりあえずみんなで行ってみる。

着いてみてあらビックリ!スンゲェ長蛇の列じゃないですか!!!!もうなんか列とかの騒ぎではなく、「今日なんか大きなイベントでもあるんスか?」ってぐらい人でごった返している!発売開始時刻からもうかなり時間も経っているし、それでもなお数百人どころじゃない人が並んでいる!!

もちろん当時のオアシスなんて即日完売確定なのでこれはヤバイ!とアワアワしているとチケット購入希望者と同様に「ものすごい沢山いる」ダフ屋からバンバン声をかけられる。何が何だか分からないし、とりあえず絶対にチケットは死守したいし、ダフ屋の言い値も「手が出ないほど高い」わけでもない。ここはもうジャパンマネーにモノ言わせてダフ屋から買うしかない!!もちろん3日間全日絶対行く!!!

もう20年以上前のことなので金額は覚えていませんが、たしか、、、どうだったっけな、、、一枚70ポンドとか?ちなみに当時のレートは1ポンド約200円。でもATMにお金下ろしに行った記憶がないんですよね。200ポンド以上のキャッシュを持ち歩いていたとも思えないのでもしかしてもっと安かったのかなぁ?もしくはもっと高額で恐ろしさのあまり記憶から消しただけ??



若かりし思い出/全てがキラキラしていたロンドン

1997年はクールブリタニア、労働党トニー・ブレア首相就任の年でイギリスがキラキラしていた。
それ以前のイギリスのことを知らない私にもそのキラキラ感は伝わってきたので相当キラキラしてたと思われる。

前年のスパイスガールズのデビューだったり、ブリットポップの余波だったり、
オアシスも前年の「伝説のネブワース」での勢いのまま3枚目のアルバムリリース。
とりあえずもう「キラキラ」。何もかもがキラキラ。

ところで私スパイスガールズのエマちゃんと当時同い年だったんですけど、
数年後に彼女に年齢追い抜かれたのはこれ如何に。
「当時同い年だった」という謎ワード。



「ダフ屋様のおかげでいくら人気があるコンサートでも金さえ積めば大抵入れる」と無駄に学んでしまった私は、その年の冬のオアシス・ウェンブリーアリーナ3デイズにもダフ屋価格で行くのでした。正規料金で買うために寒い中チケット争奪戦に朝から並ぶ気力がなかったので発売日にテキトーな時間にウェンブリーに行き、さっさとダフ屋を捕まえてサクっと高額買い物する超イヤな日本人。そりゃ日本人イギリス行ったら馬鹿にされるわな。そりゃそうだ。


ちなみに翌年のオアシス武道館公演も行きましたが、武道館3デイズの最終日はダフ屋価格75000円!これは今でも覚えています。だって75000円ですよ皆さん!?何考えてんの!?3日間しつこく武道館に通ってダフ屋のヤ◯ザと連日交渉をし続けていたおかげで「分かった。お前には負けた。でも絶対他のダフ屋に値段言うなよ!?」とかなり「お安く」譲ってもらえた模様。最終日のアリーナ前方席なんて10万でも買えないんですって。実際他のダフ屋はみんな10万以上の値を提示してたのでヤ◯ザにも情があるもんだと甚く感謝した次第であります。このためにバイト3日間休みをとったし、「イギリスで観れたのに日本で見れないなんて変だよ!」ともうこれは意地以外の何物でもない。6回も見てるんだからハッキリ言って別にもう見なくても惜しくない。実はオアシスお腹いっぱい。意地を貫き通すためにかかった金額が75000円。高いのか安いのかは未だに答えが出ません。そして10万以上になるであろう高額取引を私のような小娘がしたもんだから、買った後に他のダフ屋がいっぱい寄ってきて「いくらで買ったんや?」とみんなが聞くので超コワイ。バレたらあの優しいヤ◯ザのオジさんが東京湾に沈められてしまうのでは!?とブルブルしながら会場入り口に向かったウブな19歳の私。ってか19歳から75000円も巻き上げてはイケマセン。コツコツ貯めたバイト代全ツッパー。おかげで土砂降りの帰り道、傘を買うお金すらなかった私はずぶ濡れで周りには誰も寄ってこない半蔵門線。懐かしいな。



ということは私はこの97年秋〜98年春にかけての数ヶ月でオアシスのコンサートに7回も行ったという。そして7公演ともダフ屋のお世話に。オアシスにはお金使ったなー!



一向に肝心なコンサートの話をしない私。

さて待ちに待ったアールズコート3デイズ。当時近所に住んでいたのでコンサート前々日ぐらいからアールズコートに行っては「まだ並んでませんね!」と友達に報告。前日でも人の気配なし。オールスタンディングなのですから何日も前から前方狙い組が徹夜で列を作るんじゃないかと思っていたのに意外な展開。日本ぐらいなんですかね徹夜で並ぶ文化は。で、結局当日のお昼頃行ったのかな?さすがに当日はもう朝から入場待ちの列がかなりできている。結局開場まで何時間待ったのか全然覚えていませんが、アールズコート周辺はもうお祭りムードで大騒ぎだったので特に退屈もしなければ苦でもなく。3日間とも同じぐらい並びましたがいい思い出です。そのおかげで初日は前から2列目、2日目は全く記憶なし、3日目最終日はなんとド真ん中最前列に!これはたまたま偶然。たまたまド真ん中が1人入れるぐらいだけ空いてた。両脇はキャピキャピ世代のジャージ着たイギリス女子中学生のグループ。怖いんですよイギリスのヤング女子は!まぁでもやはり最前列は「見たい人」にとっては最高で(日本人女子背が小さいのでオールスタンディング埋もれがち)、誰にも邪魔されることなく3日間も見続けて若干見飽きてきた感もあるリアム君を間近で体験するのでした。リアムにちょっと触ったよ!!キャー!!そして私の周りに居た100人ぐらいが同じことを思ったであろう「絶対あの時リアムは私に向かって手を振ってくれた!!」という夢のような思い出と物販のT-SHIRTと尋常じゃない耳鳴りをお土産にガニ股で肩揺らしながら家路に着いたのでした(オアシスのコンサート終演後は観客のほぼ全員がリアムに感化されすぎてガニ股で帰る。オアシスあるある)。



思えば昔は若かった/私が触ったセーター

ステージから降りてウロウロするリアムのセーターの袖にタッチ成功!
デビュー当時からすればかなり垢抜けはしたけれど上下白というコーディネートで最終日に登場した彼。
それでもやっぱり可愛かったなぁ。かっこよかったなぁ。

20年ぐらい前のある年の12月24日に、最後のクリスマスショッピングを終えバーガーキングで一休みしていたら突然リアム・ギャラガー様一人でご来店。唐突なスーパースターの登場に唖然とするも徐々に騒つく店内。リアムは真っ直ぐガニ股でレジに行き、店員さんと一言二言やりとりをした後またガニ股で颯爽と出て行きましたが一体何をしに来たのか。我々の予想だと「おう、俺リアム。トイレ貸して」とか横柄に店員に言ったあげくサックリ断られたんじゃないかと。ダサっ!

ノエルはよく近所をウロウロしていたがリアムはレアなので
あれは神様がくれたクリスマスプレゼントだったと思っている。

ちっちゃかったなリアム。



それが誰であれ・どんなバンドであれ、やっぱりライブで間近でリアルに音楽を爆音で体験すると感動するんですよね。完全無敵の完全無欠の完全非現実。こと大好きで思い入れの強いバンドだったりするともう異次元。感激感動しすぎて逆に記憶が薄れる。またあの感動を味わってみたいものですが、それでも歳をとるとそんな素敵な体験さえも億劫になってしまうのだなぁと、名実ともに大人になった私はすこし淋しいのでした。


おしまい。  


2022年12月23日 Posted by 私 at 14:15Comments(2)

【ドイツ編】イギリスからの海外旅行【阿呆】

何度も書きますが私は旅行にあまり興味がありません。「いいねー!行ってみたいねー!」とは会話の中で便宜上言ったりしますが、「え、じゃあホントに行っちゃう!?」とか行動派な友達がガチで実行に移す場合があり、「ああ、余計なこと言わなきゃよかった、、、めんどくせぇことになっちゃったじゃないか!」と自分を責めたことも何度か。

「よし!じゃあ行くか!」と自分から動いて本当に実行された旅行は44年の人生で1度きり(長野から草津に行っただけ。個人的には革命的な出来事)。その他の旅行は一緒に行く友達が全部手配して、そして私のおケツを叩いてくれたからの結果。でもま、いざ実際に旅行に出てしまえば私はかなり楽しみます。とても都合のいい女。


私がイギリス滞在中に訪れた国は、フランス・ベルギー・オランダ・ドイツ・スペイン・マルタ。イギリスにある程度の期間滞在しているなら9割ぐらいの人が行くであろう「超ベタな旅行先」。ちなみに根拠はないですが私は多分一生イタリアには足を踏み入れないと昔から思っている。用事ないし。



貴重な旅先画像/マルタ共和国

中学の時の同級生がヨーロッパ某国に留学しているとのことで
別に学生時代仲が良かったわけでも無いが
とりあえず近所だし会っとく?的に企画された「プチ同窓会inマルタ」。
なぜか会場にマルタを選んだのかは覚えてません。冬でも暖かいから?

有休消化もかねて無意味に一週間ぐらいマルタ滞在。
マルタに到着して宿泊地に行くバスまで時間があったのでバレッタ市街を一人ウロウロ。
無論速攻で迷子になり不本意ながらバレッタ沿岸部の地理に詳しくなる(迷子あるある)。
なので初日というか到着して1時間程度でもう散策系観光はお腹いっぱい。

その後ロンドンに帰るまで自主的に飲食目的以外でホテルから出ることは一切なく
友達が観光に行っている間も一人ホテルでビール飲みつつプールサイドで本を読む。しあわせ。

マルタはネコちゃんがたくさんウロウロしています。尋常じゃ無い。
最初は「いや〜ん❤️かわいー!」と楽しんでいたが途中からその数の多さに恐怖を感じ始める。

後ろから見ると修道僧のような格好をしている私ですが
コートのポケットにねじ込んであるのはその辺のスポーツ用品店で買った海パン。
「このホテル、プールあるじゃーん!さすがインターコンチ!」と浮かれて買ったはいいが
そういえば私泳げないんですよね。

初日のディナーから値の張る日本食レストランに行き寿司を食べ刺身を食らい、
滞在中ずっと発見次第節操なく日本食屋に乱入。
外国で生活していると旅行に行った際に「どこかに旨い日本食屋は無いか!?」と胸が騒ぐのは
普段どれだけ我々海外在住組が日本食に飢えているかの現れか。
そして各国のチャイニーズレストランに感謝。抱きしめてあげたい。

華僑様、我々にスペシャルフライドライスをありがとう。





イギリス発着でしか海外に行ったことがないのでそれ以外の状況は知らないのですが、とりあえず体感として「イギリスは飛行機が安い」。イギリスが安いんじゃなくて、ヨーロッパに沢山の国が密集しているから「近場に行く」だけなので単に料金が安いのかも。「日本から韓国」とか「日本からグアム」とかそうゆう話??もとい、今現在はどうなのか分かりませんが、例えば「ロンドンからスペインまで4000円!」とか「ロンドンからドイツまで2000円!」とか。もちろんLCCですけど。でもLCCじゃなくてもかなりお安いチケットで行けた記憶もなきにしもあらず。

で、「ロンドンからドイツまで」というように渡航先を都市名ではなく国名でザックリ書きましたけれど、もちろん国土が広いと同じ国でも行き先違えば距離も運賃もかなり違う。さらに!私これ実際に現地に着いてから知ったんですけど(それどころか実際は「現地に着いて・市街地まで行って・そこから電車乗って・目的地に着いてしばらくしてから」)、LCCって私が思ってる空港に到着しないことがあるんですよ?!キー!!


私が旅慣れていないのとアホなのが原因なのは明らかですが、一度ドイツで日本からの友達と合流する予定があった時に、彼女たちは日本からフランクフルトに飛びそれから目的地のシュツットガルトに行くというので、じゃあ私もとりあえずフランクフルトに行きゃいいんでしょ?と、ものすごい短絡的な発想で勝手にフライトとってとりあえずフランクフルトに着いてみたところ、ビックリするぐらい空港近辺が栄えていない。しかも空港が超小さい。「フランクフルト空港ってこんなところなんだ〜意外〜」とも実は思わず、「ふぅん」ぐらいのノリでなんの疑いもなくフランクフルト市街地に行こうと空港出口に止まってたシャトルバスに「みんなが乗るから私も」的に超テキトーに乗車。ユーロにも慣れてないし諸外国の物価相場が全く不明なので「シャトルバス結構高いんだね〜でもまぁそんなもんなのかもね〜」とフワフワしてたらあらビックリ!そのまま2時間ぐらいバス停まらず。「まぁ外国ってこんなもんなんだろう」とあまり疑いもせずタラタラしていたのですが、その後どうやら私が降り立ったのは「フランクフルトハーン空港」であり「フランクフルト空港」ではなかったと知る。えええぇええ!?だからLCCチケット安かったのか!!

その後飛行機チケットを取る機会があると「目的地はあっているのか」「到着時間は現実的か」を確認するようになりましたが、当時の私は「安くて時間がなんとなく合えばいいんじゃね?」程度で、「フライトチケットは安くても市街地までの交通費が余計にかかる」「フライトチケットは安くても発着の時間が悪いと無駄にホテル泊を余儀なくされるので余計にお金がかかる」ということを全く考えていなかったという。そんな「便利で安い」なんてオイシイ話は無いんだよ!

しかもですね、友達一行は日本から(大韓航空なので経由)のドイツ入りなのでフランクフルトに着陸したけれど、ロンドンからだったら直接シュツットガルト空港に飛んでる便があったんじゃないか疑惑。っていうか今調べたら普通にありますね。ちくしょう。結局2時間後やっとフランクフルト中央駅に到着し(というか降ろされたから降りただけ)、脇目も振らず「ビール飲めそうな店」に駆け込みドイツビールを飲む。別にドイツビールが飲みたかったわけではなくビールが飲みたかっただけです。その後もまた「なんとな〜く」切符を取り、「なんとな〜く」多分これなんだろうなぁという列車に乗り、「なんとな〜く」ああ着いたんじゃないかな?とシュツットガルトに。は!今書いてて思い出しましたけどシュツットガルトに行ったんじゃなくて目的地はチュービンゲンだ!なのでシュツットガルトからまた「なんとな〜く」列車に乗ってチュービンゲンに行ったのでしょう。全然覚えてないですけど。当時私はまだスマホ的ものを持っていなかったので、自分のモバイルが一応「なんとなく」ネット接続はできるけれどグーグルマップなどは見れず、かろうじて国外でテキストメッセージ送れるぐらい?ネット検索とか出来たかなぁ?覚えてないなぁ。もとい、よくまぁそんな丸腰で異国に一人で行くよね私も。「パスポートと財布さえ持ってればどこであろうとなんとかなる」のは結構この時学んだことかもしれません。過去に友達と一緒にこういった「行き当たりばったりな遠出」は不本意ではあれど沢山しましたが、一人ぽっちというのは初。でもだからと言ってどうということでもないもんだなぁと知る。


なんだかんだでドイツ滞在の要件も終え・友達御一行は日本に帰国し、さて、ここからは自由だ!狙ってたあの川沿いのパブでデカいジョッキでビール飲むぞー!!!いぇーーーい!!!!と、ロンドンに戻るフライトまでのしばしの一人時間を楽しもうと実は「しばしの時間」が大して無いのにビール飲んでご満悦。この時点でまだチュービンゲン(フランクフルトまで250㎞)。さて、いいかげんそろそろ帰路に着くかなと強制収容所輸送列車ぐらい妙に激混みな列車に乗りフランクフルト中央駅へ。めんどくさけどまた2時間シャトルバスでも乗りますか〜、とバス停に行き時刻表を見るも何か様子がおかしい。時間になってもバスがこない。そして空港のチェックイン時間がそろそろあぶない(そもそもそんな時間まで100キロ先に居てはイケナイ)。どうやらドイツのナショナルホリデーでバスのダイヤが休日運行。駅のインフォメーションに行って「ハーン空港に行かないといけないんだけど私は一体どーしたら良いのでしょうか?」とお伺いを立てても日本人に冷たいカウンターのオネエちゃんに「バス待てば?」と言われて終わる。まぁそうですけどぉ!フランスほどじゃ無いにしても、ドイツの人って結構英語に冷たいんだなぁと偏見を植え付けられる。あとドイツ人、バスとか電車の座席に荷物置きすぎ。

結局その後シャトルバスに乗りましたが、バスに乗っている時点で私の乗るはずだった飛行機が飛んで行く。

とりあえず空港に行ってチケット取り直せばエエやろ、とタカをくくってハーン空港でフライトを確認するとその日のロンドン行きフライトは終了。ならば翌日!と空港近くのホテルのパソコンでチケットを探すも満席だか超高いだかで断念。翌日仕事なのだからとりあえず会社に電話して帰国できない旨を伝えなければ!!と焦るが「数日だし大丈夫っしょ」と携帯の充電器を持ってきておらずバッテリーが瀕死。それでもなんとか連絡を取り、帰国は明後日の朝になると伝えて了承をとり一旦社会的にはひと段落。、、、、、さてこれからどうしましょう?

結局それから何も無い僻地のド田舎空港周辺で無駄に2泊。幸い国際空港があるということで宿泊施設はそれなりにあったので困りはしましませんでしたが、「何も無い」ので何もすることが無い。丸一日あるのだからフランクフルト市街地まで行こうかなという気も起こらず(往復4時間ですしシャトルバス高いですし)、お天気の良い麗らかな春のドイツの片田舎で一日中ぼんやりとビールを飲み・ホテルのレストランでレンチンのスパゲティとカリーヴルストを喰い(オーダーしたらキッチンから「チーン♪」という音が聞こえた。別に何も期待してなかったから構わないですけど)・マックのチキンナゲットを大量に喰い(空港にマックしか無い。15ピースパックを2日連続で買って2日とも同じ店員に接客されて怪訝な顔をされる「いつまでたっても飛行機に乗らないナゲット好きな変な東洋人」)、翌々日の朝一番のフライトでロンドンに帰ったのでした。ちなみに朝ロンドンに帰ってそのまま仕事に行ったので私史上における「通勤最長記録」はロンドン〜フランクフルト間の650キロです。もう絶対に更新したく無い忌々しい記録。


この「完全に無駄な片田舎での1日」、実は全然無駄ではなく、この「なんのしがらみも無い異国の地での何もすることの無い時間」で私は自分の現状を考え直し、「そうだ、やっぱり今の仕事を辞めよう」と決めたのでした。


余談ですが、このロンドンに帰る前日に泊まったホテルには俗に言うモーニングコールのサービスがなく(わざわざホテルインフォメーションに大きく書いてあった)、しかも上記したように私の携帯はバッテリー切れ。朝5時にはホテルを出なくてはいけないのに目覚まし時計的ものが一切ない!翌日仕事だし朝まで起きてるワケにもいかない!朝までやることないし!!終わった!!詰んだ!!と激しい悪寒が走ったのですが、とりあえず信用全然無いけどホテルの部屋のテレビの「おはようタイマー」をセットしてピリピリとした緊張感を感じながら眠りについたという。ま、なんとか無事に起きれましたけど。


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追記;読み返して思い出しましたが、初日はチュービンゲンで「ちょいと良いホテル」に泊まりお散歩がてら夕飯を食べに街へ。手近な「ドイツ料理っぽいレストラン」に入り「何でも良いのでドイツっぽいものが食べたい」と観光客丸出しの鬱陶しいオーダーをしてお料理を出してもらう。なので結局何を食べてたのか分からない。美味しい何か。店が空いていたのでウェイターの男の子と世間話をしていたら「明日の夜って暇?」と聞かれたので「いやん!旅先でまさかの恋の予感!?デートのお誘い!?」と年甲斐もなくドキドキしていたらお店のビジネスカードに彼の電話番号を書いて渡され、「明日の夜そこの教会で集会があるんだけど君も良かったら参加しない?」だとよ。宗教がらみかよ!ぺっ!



  


2022年12月21日 Posted by 私 at 18:21Comments(0)

【試供品】今突然思い出したこと。

時々街中で試供品の配布に遭遇します。レッドブルだのプロテインバーだのチョコレートだの。


ある時、、あれはどこだったのかな、、、ウォータールーとかロンドンブリッジとか、とりあえずテムズ川南側の駅で何か配っている。私がテムズの南側の駅を日中にウロウロしてるということは確実にお仕事途中で、かつその大きな駅からさらに乗り換えて遠くに行くということで。

「タダでもらえるなら面白そうだから貰っておこう」と卑しい気持ちで配布バイトのオネエちゃんに近づいて、ニコニコ笑顔で手渡されたものが「4個つながったヨーグルト」。





、、、なぜ今これを!?

私だけでなくあの時間帯駅をウロウロしてる人ってほとんど仕事中もしくはどこかに行く途中の人ばっかりだと思われるのに、スプーンも付けずにこんな大量にヨーグルト貰っても、、!!

捨てるのももったいないのでその後乗った電車の中で容器をよく振って無理矢理「飲むヨーグルト」にして4つとも食べましたが、まぁ当然全然嬉しくない。


貰ったサンプルがこのSKIだったかどうかは覚えていませんが、それにしてもあのヨーグルト会社の人は一体どうゆうつもりであんなことをしていたのか一生理解できない企業の魂胆。



、、という小話でした。  


2022年12月20日 Posted by 私 at 21:12Comments(0)

数ヶ月に一度のささやかな楽しみと銀行の話。

注釈兼冒頭陳述あらビックリ!今コインスターの画像が欲しくて検索してみたところ、コインスター日本にもあったんですね!しかもホヤホヤなニュースですが2022年11月から日本各地の設置施設から続々と撤退だそう。あらま!

それはさておき本文へどうぞ
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イギリスではカード支払いがかなり日常化?というか一般的なのであまり現金を使う機会がありません。少額の買い物でも小さな個人商店でもよっぽどのことがない限りカード支払いが可能です。地下鉄の運賃などはカード支払い(コンタクトレス対応のクレジットカードや銀行カード、プリペイドのオイスターカード等)じゃなく現金支払いにすると運賃が異常に高く設定されていたりします(支払いの方法というか、紙の切符を買うと高い)。理由は不明。

なので必然的にあまりキャッシュを持ち歩いたり使用する機会が少なくなるのですが、それでも「全く現金を触らない」わけでもなく、気をぬくと財布に小銭がたまります。それにしてもあれだけ日々日常的にカード支払いにしてるのに現金使う場面が「全くない」わけではないのは何故だ?どこで現金なんか使ってたんだろ?確かにそれなりの頻度でATMは利用していたけれど(市内に24時間利用可なATMは沢山ある)、一体何のためにお金おろしてたのかは全然思い出せません。不思議だ。

「財布に小銭がたまる」と便宜上書きましたが、私は財布に小銭を入れる習慣がないので実際はポケットかカバンにたまるので外出して帰宅して、ズボンのポケットに入っている小銭は部屋に設けた「小銭入れ缶ボックス」に放り込み、カバンにたまった小銭は「、、重てぇな」とイラッとし始めた時にまとめてボックスに。上着やジャケットのポケットに入れた小銭(たまに札)はよっぽどじゃないと放置する癖があるので季節の変わり目に久しぶりにコートのポケットを漁るのは結構楽しい。「うわ!20ポンド入ってた!」とか「あ!こんなところにタバコ入ってるじゃん!」とか得した気分に。お金は良いですが半年ポケットで放置されたタバコは乾燥してて吸えません。得してないじゃん。まぁお金が出てきても「得」はしてないんですけどね。あ、あれも嬉しいな、「あ!ポケットにライター3つも入ってるじゃん!」っていう。これはイギリスでなくとも日本でもそうです。単に私がズボラなだけ。

で、この「小銭入れボックス」、もちろん定期的に満タンになるのですが、「何にもすることないけど遊びに行くお金もないなぁ」という時のワクワクイベント開催のチャンス!!

かなり設置されている場所は限られているし台数も減ってきていますが、「COIN STAR」という「大量の小銭をクーポン券に変えてくれるマシン」があります。主にスーパーに設置されている、、というか私はスーパー以外では見かけたことない。クーポンに変えてくれるわけなのでそのクーポンを利用できるスーパーに置いてあるからでしょう。多分。知らないけど。投入した金額から手数料と、総額からの数パーセントが募金に回されるので全額をクーポンに置き換えてくれるわけではないのですが、何百枚という1p2p5p10pコインなんて持ってても使いきれるもんじゃないので一気にまとまったクーポンに変えてくれるなら全然OK。クーポンはスーパーでの買い物に使え、差額は現金でおつりとして返してくれます。たしかサービスカウンターでもそのまま現金に変えてくれるはず。スバラシイ。

小銭入れボックスがなかなかのサイズだったので満タンになると結構な重さです。この小銭を全てビニール袋に入れて、「何もやることがない休日の夜」にCOIN STARがあるスーパーに行くのがささやかな楽しみなのです。

「何もやることのない休日」なのですからもちろん風呂にも入らず化粧もせず寝癖のついたまま部屋着でビーサン履いて、クッソ重いビニール袋を大事そうに抱えてウロウロする私。コインスターはマシン前面のトレイに小銭をブチ撒けるとカウントしながら吸い込んでいってくれるのですが、これがまぁ音がうるさいうるさい!恥ずかしい!!

かなりどーしようもない格好をした女が大量の小銭をビニール袋に入れて、スーパーの隅っこで「ザラザラザラ〜!チャリンチャリンチャリンチャリンチャリンチャリンチャリンチャリンチャリンチャリンチャリンチャリンチャリンチャリンチャリンチャリンチャリンチャリンチャリンチャリンチャリンチャリンチャリン」を15分ぐらいやってるのですからかなり過酷な光景。自分でこのコインスターを利用する以前は「あーあのマシン?ホームレスが溜まった小銭を両替してるヤツっしょ?」とか言ってたので(実際は手数料が取られちゃうのでホームレスは使わないんじゃないかと)、そもそもにこの「大の大人が大量の小銭をどうにかしようとしてる姿」はあまりスタイリッシュじゃない。単なる私の偏見かもしれませんが、とりあえず「音が恥ずかしい」のは紛れもない事実です。あと「オイオイオイオイ!オマエ小銭どんだけ持ってんだよ!?」っていう滑稽さが。心が折れて全額両替する前に退散したこともある。どんだけ小銭持ってんだよ!?

この辱めに耐え抜くとビッグなご褒美が。

家にあっても使い道というか・使う気力を持たれていなかった大量の小銭が時には一万円を超えるほどのまとまったお金に!やった!!スゴイ!!なんか超得した気分!!私エライ!!!とひとしきり発生元と確実に根拠のない賛辞と喜びを一人で堪能したあとは「あぶく銭で躊躇なき無駄なお買い物ツアー」のためにそれからさらに1時間以上スーパー内をウロウロするのでした。結局は単なる自分のお金なのですが、もうすでに全くアテにしてなかった戦力外小銭の集合体となると「無かったところから発生したお金」に思えるのは何故なのか。上記の「ジャケットのポケットから出てきた札」と同様に「ラッキー!」でしかない。でも私のお金なんですけどね。結構な額になったクーポン握りしめて、普段だったらバカバカしくて買わない/もったいなくて買わない商品をカゴに放り込む快感たるや!でも私のお金なんですけどね。誰を傷つけることなく皆んながハッピーになれる素晴らしいイベント。少額ながらどこかの慈善団体への寄付にもなる。しがない休日がこんなに素敵に。


ところでこの私の長いコインスター利用歴の中で「あ!手数料取られてる!」と気がついたのはかなり後期。それまで1p2p5p10p20pの少額小銭だけでなく、「小銭ボックスに入ってたから」という雑な理由で50pや1ポンド、時には2ポンドコインまで一緒に投入していたんですね。高額小銭は両替しなくても日々普通に使うのでマシンに入れて手数料取られたら「損」でしかないという。「投入総額の◯%の手数料と募金」なのですから、いたずらに金額増やすのは得策ではないという貧乏くさい事実に気がついて戦慄する小物感よ。「小銭なんかアテにしてなかったんだから単なる儲けもの」とか言ってるくせに結局こうゆうところでおケツの穴の小ささが露呈されますよね。だって私のお金だもん!

ついでに副産物的オマケで、両替不能ではじかれて戻って来る小銭に結構な枚数の「他国のコイン」が混ざっているのを発見できる。これは店でお釣りをもらった際にイギリス貨幣と間違えて渡されたものということ。ま、少額だから別になんとも思いませんけども普通に考えたら「ダメだろそれ!?」ですよね。どの国の貨幣でどの程度の価値になる額なのか分かりませんが、この辺の雑さも「ああ外国だなぁ」と感じます。ホントいっぱい混ざってますよ。


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昨今日本でも大量の小銭の取り扱いは銀行でも手数料取られたり取り扱い不可だったりするようですが、イギリスも銀行に両替のために小銭持ち込むとスンゲェ嫌がられます。ちなみにイギリスの銀行は日本のように「やさしくない」ので行員、、なのかな?店員?のゴキゲンによって扱いが超雑に。こういった「店員の態度」ってなにもイギリスが酷いわけではなく、日本が「異常に過剰」なのだと私は日本に帰ってきて痛感した同時に「日本って変な国だなぁ」と思わせられました。日本の接客って異常。上っ面だけの「丁寧」に一体何の意味があり・一体誰が幸せになるのか全く理解ができません。

でもま、そうは言ってもさすが外国、昔銀行口座を開設しに某ロイズバンクに赴いたところ(銀行口座開設はなかなか大変)、「日本人?パスポートだけじゃ書類不充分で口座なんか開けないよ。何言っちゃってんの?書類揃えて出直してこい」的に行員に言われたのですが、ロイズの「新規口座開設のしおり」に「これらの国のパスポートをお持ちの方はパスポートの提示で口座開設できます」って日本が思いっきり載っている。基本的に口座開設には「プルーフオブアドレス(住所証明)」が必須なのですが、この「住所証明」として使える書類が「公共料金の支払い証や銀行からのレター等」。銀行口座ないから開設に来てるのに「銀行からのレターを出せ」ってオマエは馬鹿か!イギリスのフラット(賃貸住居)は光熱費/水道料金/住民税等が家賃に全て含まれている物件も多く(大家が払っている)、自分で公共料金を払う必要がない場合があるので住所証明として書類が揃わない。学校や企業などからレターをもらえる場合もありますが効力のほどは不明。何故なら私はそれらで開設したことがないから。そもそもに私は銀行口座を持ったのがとても遅く、「別になくても困らないからいいっしょ」っつって就職してからもしばらく口座を持っていなかったのである時「いい加減にしろ」とオーナーに怒られて渋々開設。それにしても私よくあの時までキャッシュオンリーで生活してましたよねぇ。逆に感心します。周りの日本人ほぼみんな/短期渡英の子達も英国国内の銀行口座持っており、もしかして開設って簡単だったのかなぁと今でも疑問に思っている。書類さえ揃えば原則として誰でも口座は開けるので単に私がめんどくさがってただけなのか?

もとい、「無理だね。諦めな」とケンモホロロに銀行から追い出されたが納得のいかない私。銀行に戻ってパンフレットコーナーで「口座開設のしおり」を改めて確認したところやっぱり「パスポートでいい」って書いてある!ちくしょ〜結局そのパンフレット握りしめて、さっき担当してくれた若造行員を捕まえて「オイ小僧!見てみろ!オマエの会社のパンフにこう書いてあるんだよ!嘘だと思うなら上に確認しろ!」と(無論こんな喧嘩腰ではないですよ)問い詰めたところ、「え?ウソぉ?俺そんなの知らんよ?ちょっと待ってね、、」としばし奥に消えたあと「ゴメンゴメン、パスポートでOKだって。えーマジで?俺知らんかったわ〜。へ〜」なノリで(この辺は誇張ではなく本当にこんな感じ)無事に口座開設できました。日本だったらクレーム案件ですが、「まぁイギリスの銀行なんてこんなもんだよね」と特に何の感情の起伏も起きない私はもう十分に外国生活に慣れたなぁとしみじみ。それよりも口座が開けて嬉しい。ついでに銀行でこういった手続きをする場合は事前にアポイントメントをとってから赴きます。めんどくさっ!そしてもちろん予約時間に対応はしてくれない。大らかで素敵じゃないですが。もしかしたら行員の気分と状況で即日対応してくれる場合もあるかもしれませんが、私の中では「銀行=予約するところ」。そもそもに出入金と振込み以外銀行なんて使わないので開設以外は銀行に予約を入れたことはないですが、私の友達の「妙に銀行に予約を入れる女」は四六時中銀行に電話かけてました。余談ながら彼女は英語があまり達者ではないのに一体どうやって銀行なんかと込み入った話をしていたのか皆んな不思議がっている。



今回は若干関連画像/ある年の12月

ちなみに私の手ではございません。友達のオジさんの手です。
友人宅でのクリスマスパーティーが年越しパーティーでの一コマ。

この日の当日まで尋常じゃなく仕事が忙しく年末の国民的ホリデーまで超激務。
仕事帰りに仕事着のまま友人宅に行きひとしきり飲んで食って騒いだけれど
疲れと寝不足で一人さっさとソファーで爆睡。
翌朝早い時間に目が覚めてトイレに行って鏡を見たら顔にメガネが描かれている。
なんて古典的なイタズラだろうと苦笑いしながら手を洗おうとしたら全部の指にマニキュアが。
そういえば昨晩友達がみんなにウサちゃんモチーフのマニキュアして遊んでたなぁ
いつのまに全部の指になんか塗られたんだろ。相当熟睡しとったね私は。
しかも瞼にラメまで塗られている。、、、ウザい。

やれやれ、と思いながらもなにはともあれ久しぶりの休暇を楽しむべく自宅に戻り
「さて!数日間のんびりするぞー!」と部屋着に着替えようと靴下を脱いだら
足の全部の指にまでマニキュアが塗られていた。

私どんだけ疲れてたんでしょう。






銀行にまつわる話をもう一つ。

上に書いたように私はそれほど深く銀行を利用することが無かったのでATMの利用で基本事足りる。店内窓口まで行くのはカード限度額以上の出金と入金ぐらい。あとビザ取りなどで必要書類としてバンクステイトメントもらいに行く時など。大抵は「そんなの郵送で頼みなさいよ、、めんどくさいわねぇ、、」って冷たくされる。振込みなども今はネットバンキングで簡単にできるので窓口で何かすることは非常に稀です。私が異例なだけでもしかしたら「えー!銀行窓口普通によく行くよ!?だってやることいっぱいあるじゃん!」って人も多いのかもしれませんが。でも日本でも私は銀行には全く行かないのでそんなもんなんじゃないかと。

で、一時給料が現金払いだったことがあり(会社の税金対策か何かの理由)かなりまとまった額のキャッシュを渡され、さてこんなもん持って歩いててもしょうがないから口座に入れちゃいましょうと家の近所の支店に行ったところ窓口に長蛇の列が。並んでいると「オマエ暇なら手伝えよ」と言いたくなる系の「なんとなくブラブラしてるだけのように見える行員」が「入金だけならこちらの最新ATMで出来ますよ!」と誘導してくれたので生まれて初めてイギリスATMでの入金。何十万円か分の札を何度かに分けて入金すると最後に出てきた明細の金額がおかしい。5万円ぐらい少ない。さてこれはどうしたものかと窓口に行って「投入した金額と明細の金額が違う。正確にカウントされてない」とオバちゃん行員(このオバちゃんはいつ行っても気怠い。でも悪い人ではない)に伝えたら、とてもめんどくさそうに「そんなの私に言われたって知らないわよぉ〜。マシンがそうだって言うんだからそうなんでしょぉ〜?とりあえず私は何もできないからねぇ〜。ネクスト(←「次の方どうぞ」の意)!」と瞬殺。はい論破、って感じですよね。ぐうの音もでません。

ま、「入金した・しない」の押し問答にしか発展しないだろうし、実際オバちゃんは何もできないのも分かるし、私としては絶対にその金額を入金した確信はあるけれど(給料を確認しながらもらってそれを握りしめたまま銀行に行った)それはオバちゃんには分からないし、、、、。5万円はとても大きなお金だけれど、5万円ぽっちの金額のために自分の確認不足&外国の雑さを忘れてたお気楽さを棚に上げる戦いは無理だと早急に諦め、しばらくの間一人しょんぼりと過ごすのでした。

昔からこの「イギリスの銀行での窓口以外での入金」は信用ならないという話がよくあり、今はどうなのか知りませんが「封筒に現金と入金伝票を入れて封をしてそれを銀行に設置してある投函口に入れる」という入金方法があるらしく、フツーに考えて「そんなん信用できないに決まってんじゃん!」なのですが、もれなく友達も「銀行側から封筒に伝票は入ってたけど現金は入ってなかったって言われた〜!!くやしー!!!」って悶えていたのを思い出します。実際それが「入金作業」だったのか私はきちんと聞いてはいなかったのですが、その一件で「ああ、イギリスでは対面以外では入金しちゃダメなんだな」と学んだはずなのに!さすがにゆうても「マシン」だぜ!?って感じじゃないですか???「マシンの不具合かもしれないので確認しますね」とは言ってくれないイギリス銀行。っていうかあのオバちゃん。


ちなみにイギリスの紙幣は日本ほどパリっとしてないので(10年ぐらい前から随時新紙幣投入で紙ではなくプラスチックか何かで出来た妙な質感の紙幣になったので昔ほどゴワゴワはしていない)札を複数枚まとめて持ち歩くとかさばってウザい。しかも日常的に使用される紙幣は£5£10£20で1万円札的な£50札は滅多に使わないし見かけないのでそれほど大きな額でなくても札の枚数が増える。私がこのATMで入金した時も「うわ!めんどくせー!」と思わずにはいられないモサモサの札束で、実はまぁめんどくさがりな私はボスが「確認するからオマエもちゃんと見とけよ!?これで100、200、、、」とやっているのをうんうん頷いて眺めてただけで、本当に確実に120%あの時その金額を持っていたのかと言われたらなんとも言えないのですが。ボスとATMどっちが信頼度高いかと聞かれたら私はあるいは「そりゃもちろんATM一択っしょ」と答えるかもしれないので、ボスのことを疑っているとかでは微塵もなく、まぁ確実にイギリスATM&モサモサ紙幣が犯人なんでしょうけれど、なにはともあれ「素直に窓口に並ばなかった自分」が全部悪いんだということで幕を閉じた出来事でした。



なにごとも最終的には自己責任。






  


2022年12月19日 Posted by 私 at 13:51Comments(0)

私がバリバリ仕事していた時期の話。

今ふとしたきっかけで20年以上前から使っているメールのアカウントの送信済みアイテムを見ていたのですが(消した覚えないのに2008年からの履歴しかない。どこいった!?)、当然と言えば当然ですがメールを使ってのやり取りは仕事のことばかり。たまにポチポチと数件数える程度プライベートの友達とのやり取りがありましたが、99%は「仕事関係のくだらないやり取り」。恐ろしくて開く気にもなれん!


メール自体を開く気は起こらないので実際の内容は不明ですが、タイトル見てるだけでもう吐き気が、、オエっ!当時私はロンドン市内のレストランでキッチンマネージャーをしていたのですが、この会社のオーナーの嫁がなんとも一癖も二癖もある典型的な「B型の女」で、勤めていた当時彼女にはとても振り回されたのも今はもう良い思い出、、、、と言いたいところですが、彼女は未だまだ現役で遠慮なく従業員を振り回す「B型の女」としてご健在のよう。元従業員から今でも熱い情報が回ってきます。根は良い人で、ある意味とても魅力的な女性ではあるのですが、いかんせん、、まぁねぇ。良い人なんですけどね。必死のフォロー。


自分で言うのもなんですが、私は「とても良いマネージャー」で、従業員や他社員からの人望も厚く・実務もバリバリとこなし頼り甲斐と責任感と権力と権威のあるそれはそれは素敵な上司だったのですが、大人としてはなかなかのロクデナシだったので(今でもそうですが)、社員として働き始める以前のバイト時代の若い私を知っているオーナー夫婦的にはいつまでたっても「心配をかける大きな娘」扱いだったようで。でも人としてはクソですが、仕事場においては私はかなり「しっかりした」スタッフでした。マジでマジで。

遅刻はしょっちゅうしましたが(オイ!)、風邪もひかず有給も使わずシフトに文句もリクエストも出さず、20分の休憩のみで14時間勤務を減速することなくこなし、キッチン業務が終わってから深夜2時過ぎても地下のオフィスでコツコツとデスクワークをし、時には調子に乗ってそのまま朝になるまで酒を飲み(コラ!!)、ちょっと仮眠、、、っつってレストラン客席で寝て翌日のオープニングスタッフに起こされたのがオーナーにバレて大人なのに怒られる、、という日々を繰り返す。私はなぜかタフ、、、というか、アタマが悪すぎて「疲れた」ということがよく分からないタチなので、そんな日々が続いてもこれといってなにか不都合や疲労を感じることもなく、ただシンプルによく働き・よく飲み・よく遊び、貯金がほっといてもゴリゴリ増えていくという今考えれば「良い時代だったなぁ」とも。戻りたいかと言われたら絶対に嫌ですが。

結局その会社にはバイト時代も含めて10年ちょっとお世話になりましたが、そんな職場を離れたキッカケは肉体的疲れではなく、とてもありがちな「メンタルの疲れ」でした。具体的に仕事に疲れたというより、「どうせすぐに辞めていってしまう新しいスタッフに毎日毎日毎回毎回何度も何度も同じことを教えて教育して注意してフォローして、、、私このままずっとこれを繰り返して生きていくのかな」と思ったらブルブルブルブル!!!と戦慄が。レストランのキッチン業務自体は私は好きだったし、クッッッッソ忙しい店を自分で舵とってチームでこなして攻略していくのはゲームのような感覚で達成感と充足感があり「むはははははは!!!いくらでも来い!!もっと忙しくなれぇええええ!!」と非常に楽しめていたのですが(今でも私は「忙しい職場」が好きです)、まぁいかんせん私は他人と一緒に何かをするのが好きではない(=自分の思い通りにならないことが好きじゃない)ので、スタッフの教育・特に伸びないスタッフの教育をしなくてはいけないという虚無感がもうお腹いっぱい。あ、誤解されそうですが、「他人と一緒に何かをする」のが「嫌い」なだけで、得手不得手でいうと「とても得意」です。でも嫌いなんです。得意なんですけど。この辺ツイスティッド。


私はこの会社でワークパーミット(就労許可)を取ってもらったので義理堅く気の小さい日本人らしく「満期になるまでの5年間は文句言わず働こう」とこれといってなんの意識もせず自然に思っていたのでキャリアアップや転職などというアイデアは一切なく、ただ毎日をつつがなく消化するのみ。そもそも私は「仕事が欲しかった」わけではなく「イギリスに合法的に滞在できる許可が欲しかった」だけだったのでビザさえもらえればあとは別に私の人生なんでもよかったんです。「文句言わずに働こう」とか誓いつつ、ワーパミ取れて数日後ぐらいにオーナーの嫁と大ゲンカして「辞めろっていうなら今この場でクビを切ってもらっても構いません」とか啖呵きってたな、そういえば。馬鹿かオマエは。ついでにワーパミ取れてイギリスに入国した時にそのままヒースローで友達と酒盛りしはじめちゃって、同僚から「アンタ、もうイギリスに帰ってきてるはずなのに連絡がこないってオーナー怒ってるよ」と説教電話も来ましたね。たしかにその後ガッチョリとオーナーに怒られた気がする。「遊びでやってんじゃないんだからいい加減にしろ」的な。絵に描いたようなロクデナシ子ちゃん。

職場外でのクソっぷりはさておき、今では自分でも想像もできませんがこの当時私はかなり職場で働く人間として「尖って」いました。「会社の犬、改め狂犬」と呼ばれていた(ジョークですよ)ほどに、理不尽だったり従業員に対してフェアじゃないことに関ししては絶対に屈しない心構えでオーナー夫婦に噛みつきまくり。よく「ラッパーかな?」ぐらいの勢いで口論したものです。懐かしのバトル。週一の社員定例ミーティングなんて朝っぱらから超臨戦態勢で敵の出方次第で即キルビルのテーマが流れ始めるヒリヒリさよ。いやぁ懐かしいなぁ!よくやってたな私!熱くなりすぎて営業始まってお客さんが来始めても客席で喧々諤々の言い合いを止めない。最終的には「いい加減バトルやめてキッチンに入ってください忙しいんですから!」とタオルが投げ込まれる、と。結果「ほらね。私がいなきゃこの店まわんないんだから。むははははははは!!!!」と一人勝利を確信する毎週月曜日。

で、こういった帝国vs狂犬のバトルの鱗片が未だにメールアカウントに保存されているのを発見して震えた、と。

こんなん怖くて開けるかぁ!


「人としてロクデナシ」な部分もリアルに記録として残っていまして、もう全く記憶にない珍しい友達とのプライベートやり取りメールに「せっかく日本から遊びに来るなら私有給とるからスペインかベルギーでも行く?」とかウキウキで送った数日後に「なんかお金ないから遠出は無理だー」とかいう履歴も。この時期結構バリバリ働いて「おっぱいもないし時間もないけど金だけはある」とか言い回ってた頃じゃなかったっけかなぁ?と時系列をたどってみると、思い出しました!確かにこの時期お金がなかった!そうそうそう!理由は覚えてない!日本から友達が一週間ほど遊びに来て居たのに、友達が来てから数日目で私の銀行口座残高がゼロになり、今からみんなでブライトンに遊びにいくってタイミングで貯金ゼロ発覚。足搔いてもしょうがないので下ろせたお金全額を即日酒飲んで遊んで使い果たし、翌日別の友達に「、、5ポンドだけ貸しといてもらえないでしょうか?」ってバスの中でお伺い立てた記憶が今鮮明に!記録だとこれが2009年の出来事らしいのですが、31歳でマイルド破産するってどうゆうことでしょうか。しかも2009年ということは正社員として一番バキバキに精力的に働いていた時期なのに。ちなみにワーパミ満期で晴れて永住権を取得したのが2011年だったようで(ソリシターのオジさんとのやり取りメールが残っていた。真面目なやり取り文面の最後は決まって「で、今度いつ飲みに行きます?」っていう飲みの予定の打診だった。ビザ取りをナメとるな)、永住権をとった時私は結構まとまった額の貯金を持っていたので2年間でなんの努力も苦労もなく完全なるゼロから◯百万円貯まったというイケイケドンドンな時期。ちなみにこの数年後にまたこの貯金が「ほぼゼロ」になります。あはあはあは。

この「マイルド破産トピック」は読み返してみれば「ああ!そんなことあったよねー!」と思い出せますが、それ以外のほとんどのメールは読み返してもなんのことか全く思い出せず。送信トレイだけを見たので自分が送ったメールしか手がかりがなく、相手と一体なんの用件のやり取りをしているのか全然不明。中にはなんだか深刻な雰囲気のメールもちらほらあったのですが、主語となるメインの要件が「友達が送った方」に載っているようで、私の返信したアホっぽい文章からは全貌が伺えず謎が深まるばかり。一体何があったのか。あと「頼まれてたドラマーの件だけど何人か心当たりあるからイケると思う!」という趣旨のメールを友人宛に私が送っているのですが、なんのことなのか一切不明!なんの話してんの???私ドラマーの知り合いなんか居ないよ!?




趣味の手芸/骸骨も冬の装い

思いつきで雑に編んだ帽子はさておき、昔から人体骨格標本を収集する癖が。
全身骨格標本も何体か持ってます。

通勤路にあったウエルカムコレクションという医療系変態博物館?に
一時期仕事帰りによく通っていた。入館無料。
常設展示もワケ分からないが期間限定の特別展示はなおさら意味不明。
ここの物販がなかなか充実していて私のような悪趣味さんにはお薦め。
この頭蓋骨もここで買ったんじゃないかな?

別件ですが、ある時「デューク更家のウォーキングレッスンが受けられるイベントがある!」と言うので
尋常じゃなくキャラの濃い友達と2人で駐在員妻達に混じって(実際は全然混ざれてない)参加。
イベント会場の近くに「ホルマリン漬け博物館」と「キチガイ建築家博物館」があったので
ついでだからとこの2大変態博物館にも立ち寄ってしばし見学。

デューク更家とホルマリンと変態建築家の豪華3本立てにもれなくヤラれた私は
翌日見事に知恵熱を出して寝込みました。

なので以後博物館鑑賞は1日1軒だけと決めている。



忘れてしまったことさえも覚えていないというのは若干淋しいものではありますが、それでも「若かりし自分」が今の私が知らないところで、日々仕事に勤しみ・忙しく友達と交流をし・予定があり・やることがあり・やりたいことがあったという事実はほほえましくかつ嬉しいものであります。ああ、私はけっしてつまらない人生を過ごしてきてたわけじゃなかったんだ!私にも生き生きとした日々があったんだと「もう記憶にない事実」の存在を想い、「あーやっぱもうべつに思い残すこともなんもないよなー十分幸せで楽しい人生だったなー」とポジティブで楽観的で健康的な自己破滅欲が湧き上がる年の瀬も迫ったある冬の1日でした。




、、、なんだそのまとめ方は

  


2022年12月17日 Posted by 私 at 02:20Comments(0)